AEDで救える命 ケース別救急救命ガイド

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救急医療の現場

日本の救急医療のレベルは?

日本は医療技術は世界でもトップクラスといわれますが、救急医療に関して言えば とても救命率が低いという現実があります。

ニュースなどでもたびたび取り上げられている急患のたらい回し事件などをみると 救急車に乗り込んだからもう安心というわけではなく、病院で医師に診察されるまでに さまざまな問題があるということがクローズアップされています。


まず日本の救急医療の場合、患者の緊急度によってレベル分けされます。


1、治療が終われば帰宅できる程度の傷や症状(1次救急)
2、入院しての治療が必要な傷や症状(2次救急)
3、2次救急で対処できない深刻な傷や症状(3次救急)


命にかかわるのは2次、3次救急の人たちになります。

日本の救急医療はこれらの「重症度」に応じてそれぞれ患者の受け入れ先を決める ことを基本にしていましたがこの体制には限界があると批判が多いです。

そのため1次〜3次救急すべての患者に対応できるよう病院側も対処できるような 方向を目指しているわけですが 急患が続くと受け入れが不可能になるケースもでてくる ということです。

深刻な救急医療の現場での医師不足

患者の受け入れができない理由に対処できる医師の手が足りないということがあります。

日本の人口に対する医師の数自体が少ない(OEDCの世界平均から下回っている)という こともいえなくはないですが、救急医療をはじめニュースで話題になる小児科、産婦人科で 働こうとする医師が減っているということがあります。

これまでは大学病院の勤務医の場合、大学の医局が医師の人事権を握っていたので、 どこそこの科で医師が足りないとなればすぐに医師を補充できていました。

しかし、 臨床研修制度の導入により、医師になる医学生が好きな専門科を選択 できるようになったため、研修の段階で激務であると知った救急救命科や小児科、産婦人科 は敬遠されるようになったのです。

医師不足

また、大学の勤務医は激務のわりに総じて待遇が悪いことも影響しています。

医者も人間ですから同じ仕事をするなら給料は高いほうがいいし、休みも多いほうがいい。 それなら急患やクレームの少ない科や勤務医ではなく、開業医を目指すとなってしまうのも 不思議ではない、ということなんですよね。

救急救命の担い手【救急救命士】とは?

救急救命士とは救急患者に対して救急車で病院に到着するまでの間、医師の指示 のもとで救急救命処置を行うことが出来る人のことです。

救急車は消防が運用しているということもあり、これまで搬送先の病院との連携が希薄で 救急隊員はただの搬送係(運び屋)としての役割しかなかったわけですが救急医療の向上や 救命率を向上させるために救急隊員にも医療行為が認められるようになりました。

そして生まれたのが救急救命士という資格です。

救急救命士

今では救急救命になくてはならない存在の救急救命士に許された医療行為としては


● 医療機器を用いた除細動
● 器具を用いた気道確保
● 器具を用いた静脈路確保
● 気管挿管(該当行為認定取得者)
● アドレナリンの投与(「薬剤投与認定」取得者)


救急救命の質をあげるためにも今後はますます救急救命士が行える医療行為の幅も 広がっていくことが予想されています。